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楽しみがあれば、走りたくなる。 黒島 蓮 : NB Runners : New Balance Japan

ただ走ることが、目的じゃない。

好奇心旺盛な少年だったという。俳優になりたい。そんな夢を漠然と抱くようになった頃、あるスタントマンと出会った。「東京で活躍しているスタントマンの方が、近所でアクションスクールを開いていたんです。そこで『役者をやりたい人間は世の中にたくさんいる。だから、これだけは誰にも負けないといえる武器を持て』というお話をされていて、自分もアクションを始めようと思ったんですよね。子どもって、よく切られたり、撃たれたりのアクションをして遊ぶじゃないですか。そういうのが好きだったっていうのもあったんですけど、アクションができれば自分の強みになるのかなって」

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アクション俳優となったいま、基礎体力のトレーニングという目的はあるものの、彼はランニングを楽しみのひとつと捉えている。「アクションシーンを演じることが多いので、そういうシーンを頭の中でイメージしながら走ることも多いですね。ときには、そのまま立ち回りをしちゃったりすることもありますよ。急に5、6人の敵に囲まれた!みたいな。それがすごく楽しいんですよね。それに、役づくりに集中するために走ったりもするので、黒島蓮として走っているときもあれば、違う人間として走っているときもあるんです。役づくりがないときでも、自分なりに人物像を設定して走ってみたり、こういう人だったらこういう走り方をするんだろうなっていろいろ想像しながら。だから、走ることよりも、走りながら何かをするって感覚に近いのかもしれません」

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「走らなきゃ」という気持ちを、ゼロにしたい。

走り始めたきっかけは?そう尋ねると、青年らしい答えが返ってきた。「もともと子どもの頃からサッカーをやっていたので、体力づくりのためにグランドを走ったりはしていたんです。でも、いまのように普段の生活の中で街を走るようになったのは高校生くらいのときからですね。あるとき、普通に街を歩いていたらカラフルなウェアを着たすごくきれいな女性が僕のすぐ横を通り抜けていったんですよ。そのときに『あぁ、かっこいいな』って思って。当時、ちょうどランニングブームが始まった頃で、街中にオシャレなランナーが増えていたこともあって、自分もやってみようって思ったんですよね。だから家の周りとかじゃなく、わざわざ街の方まで走りに行ったりしてましたね」そんな憧れから始まったランニングは、いま彼の日常に溶け込んでいる。

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「何事も楽しむことがモットーなんですけど、どうしてもまだ『走らなきゃ』って気持ちになってしまうときがあるんですよね。いまはそれをゼロにしたいなって。立ち回りだったり、アクロバットだったり、役づくりだったり、走りの中に自分なりの楽しみを取り入れて、いろいろとイメージを膨らませながら走っていきたいんです。そうすれば、走ることは苦しさじゃなく、楽しい時間に変わると思うんですよね。その楽しみ方は人それぞれ、いろいろなスタイルがあっていいと思うんです。どれだけ楽しめるか、それが重要なのかなって。そういう意味では、ランニングって、仕事やライフワーク、もっと言うと生き方みたいなものに近いのかもしれませんね」

PROFILE

黒島 蓮
俳優
青森県出身。NHK大河ドラマをはじめ、映画、CM、舞台など、将来を期待される若手俳優の一人として各方面で活躍中。スタントや殺陣など、持ち前の運動神経を活かしたアクションに定評がある。

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