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PEOPLE / COLUMN【REPORT】Airbnb Brooklyn Half 2017

  • コラム
  • TEXT BY Chiyo Yamauchi  PHOTO BY Takuya Sakamoto
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5月20日(土)。天気は曇り。気温は15度前後。前日までの30度を越える猛暑が嘘のような涼しさだった。これには多くのランナーたちがホッと胸をなで下ろしたに違いない。

New Balanceがスポンサーを務める、アメリカ最大級かつ最も人気のハーフマラソン「Airbnb Brooklyn Half」。昨年はエントリー開始から1時間足らずで売り切れになり話題になったが、今年はさらに上をいく「26分でソールドアウト」。人気の加速ぶりが顕著に現れた。

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朝6時。すでにスタート地点のブルックリン美術館の横には、無数のランナーたちが、道路を埋め尽くしていた。国歌斉唱が終わった午前7時には、スタートの号砲と共に、小林を含む第1ウェーブのランナーたちが勢いよく走り出した。

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スタートから6km程で、地元民の憩いの場『プロスペクトパーク』に入る。起伏があることを除けば、緑豊かで気持ちの良いコースだ。約11kmで公園を出ると、ゴールのコニーアイランドまでは、なだらかな下り坂。幹線道路、オーシャンパークウェイを南に向かってひた走る。

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記録が出やすいことでも知られている同レース。コース内には給水ステーションも十分に設置されていた。「水とスポーツドリンクの2種類の用意があったので、その時の調子に合わせて選べたのもよかったです」(小林)。

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海岸沿いのサーフ・アヴェニューに曲がったあとは、木製のボードウォークがゴールまで続く。沿道の声援が響きわたる中、最後の直線をラストスパート。小林はゴールゲートを、1時間22分48秒(平均3:55/km)で駆け抜けた。熱気に包まれたゴールエリア。小林も喜色満面。「自己ベストタイムです!」

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ここ数年はフルマラソンに集中していたという小林。初の海外ハーフマラソンを通じてこう感じたという。

「ハーフマラソンは、レースだけでなく観光も存分に楽しめるのが魅力だと感じました。走って遊んで、充実感も二倍。海外ならなおさらだと思います。さすがにレース前夜はアルコールを控えましたが、それ以外は好きなだけ飲んで食べて遊んで、ニューヨークを満喫しました。フルに出場するとなると、そうはいきませんよね。あと、レース自体も昼頃には終わるので、ゴールの後の高揚感をキープしたまま、午後から一緒に走った仲間とライブを観に行ってさらに盛り上がる、というスケジュールで過ごせたのも良かったです」。

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事実、米国では “Half the distance Twice the fun!”(距離は半分だけど、楽しさは2倍!)” と言われており、ハーフマラソンはフルマラソンと同等に人気を集めている。

主催のNYRRによると、今年の完走者は2万7440人。うち、男性1万3472人、女性1万3968人と、女性ランナーの方が多かった。女性の完走者数が多いのも、近年の特色の一つだそう。

また、マラソンを走って社会貢献するチャリティーランナーの数も増加傾向にあるとのこと。同レースで集まった寄付総額はなんと130万ドル(約1.4億円)以上。これらは、NYRRが運営するニューヨーク市のユースプログラムに当てられる。ハーフマラソンでも、数百ドル(数万円)を寄付をして出場する選手も少なくない。そこまでして、と首をかしげる人がいるかもしれないが、好きなことを通して社会に貢献できる素晴らしさを実感しているランナーは確実に増えている。

「ランナーも運営側もブルックリンが好きだからか、そこかしこに親密な空気が漂っていた」と小林。「走るときは一人だけれど、その行為を通して誰かと繋がれる。結局のところひとの心と触れ合えるのがレースの醍醐味だったりしますよね。そういったことを改めて実感できたレースでした」。

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