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PEOPLE / INTERVIEW湘南国際マラソン2016の振り返り-INTERVIEW / ベイカー恵利沙(モデル・スタイリスト)-ベイカー恵利沙

  • インタビュー
  • TEXT BY Yuka Niimi  PHOTO BY Takashi Ueda

12月4日(日)に開催された『湘南国際マラソン2016』。『NBRC』から出場したメンバーの、レース前とレース後の率直な気持ちを訊いた。

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突き抜けたポジティブ

アメリカ・オレゴン州で生まれ、千葉に育ったベイカー恵利沙。モデルをしながら、2014年よりスタイリストとしても活動を開始。4度のフルマラソン完走経験を持つなど、健康的なライフスタイルも支持を集めている。2015年にフルマラソンで出場した『湘南国際マラソン』、今回は10kmを走ることにした。

「久しぶりの10km、楽しめそうでわくわくしています。2015年の『湘南国際マラソン』は、とにかく辛くて辛くてしょうがなかったから。今年は全力で楽しむ!」

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練習で心がけていることは、10kmは余裕だと思えるように、普段から楽しく長距離を走ること。自身が立ち上げたランニングコミュニティ『mellows』でも、彼女いわく「本気の遊び」で20kmを走っている。そうして経験を積み重ねることで、10kmへのプレッシャーは以前よりどんどん和らいでいるそうだ。

レースに向けて準備したものは、57分のプレイリストとピンクのウェア。「ウェアは初めて着ます。みんなには派手だねって言われたけど、それくらいが私にはちょうどいいんです」

いつもどおりに、一緒に出場する仲間の頑張る姿からもエネルギーをもらいたい。そう話していたポジティブな彼女のレースは、どうだったのだろう。

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レースを終えて

——レース当日の朝、どんな気持ちで目覚めましたか?

「楽しみ」という気持ち。それから、「また来たな、マラソンの朝!」。すっきりと目が覚めました。

——その気持ちを奮い立たせたり和らげたり盛り上げたりするために、取り組んだことや意識したことはありますか?

マラソンの日の朝ごはんは必ずうどんです。初めてのマラソンの日にそうしてから、ジンクス的にずっとそう。普段インスタント食品って食べないのですが、マラソンの日の朝だけは特別。起きて、お湯を沸かして、ストレッチして、バナナ食べて、カップうどん食べて、ウェアに着替えてお化粧して。マラソンの日の朝の、いつものことを、ちゃんとやります。

——スタートラインについたとき、どんな気持ちでしたか?

気持ちいい! 最高! 早く走りたい!!

——走っている最中に印象に残っているシーンを聞かせてください

この日、私はとても快調で、疲れもせず痛みもなく、とにかく気持ちよくプレイリストを聴きながら歌いながら走っていたのですが、7km地点のときにイヤホンが両耳外れてしまって。突然、自分がマラソンを走っていて、レースに出ていて、あと3kmということに気付いてしまって。そうしたら突然、辛くなったんです。すぐにイヤホンを元に戻して、気分を取り戻しました。音楽を聴かないときもあるし、フルマラソンだと音楽が邪魔に感じるときもあるけど、この日の私は音楽にどっぷり浸かっていたから快調だったことに外れたときに気付きました!

それから、1km地点でスマホのアプリがちゃんと起動出来てないことに気付きました。どれだけ走っても、距離も時間も出ない。初めて自分の走った距離もタイムも全く分からないまま、57分で作ったプレイリストだけを頼りに走りました。最初は少し不安だったけど、だんだん数字を気にしなくてよいことが気持ちよくなって。いまこの曲だから、あと5曲分くらいだって思ったら全然辛くなくて、むしろもっと聴いてたいとすら思いました。距離より音楽でカウントすると、気持ちがとてもよかった。私のなかの新しい感覚!

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——コミュニティや仲間など、知っている顔と出場したことで感じた気持ちを聞かせてください

今回わたしは10kmへの出場で、かなり気持ちに余裕がありました。自分のことより、初めてレースを走る仲間や初めてフルマラソンに出るひとたちのことばかり考えていました。心配で、辛いことを知っているから。「どうかどうか頑張れますように」「頑張れ頑張れ頑張れ」って、走り終わってもずっと心から応援していたんです。仕事でゴールは見届けられなかったけれど、仲間からシェアしてもらった写真や動画を見て、泣きました。みんながゴールできてうれしかったし、辛い話も嬉しい話も全部自分の話みたいに感じていました。心が一緒に動いて、ひとりでは味わえない共感とか感動とかに気持ちが包まれました。

——走っている最中に力をくれた存在は?

音楽と、沿道でハイタッチしてくれるおじいちゃんとおばあちゃん。このレースは他に比べて沿道の応援が少なめだけど、いつも手を差し出してくれる方には必ずハイタッチしに行くんです。自分を元気にするため! おじいちゃんやおばあちゃんが、「無理しないでね〜」「あと少しだよ〜」ってしわしわの小さな手を差し出してくれると、暖かくて幸せで、何回も泣きそうになりました。

——ゴールしたときの気持ちを聞かせてください

気持ちいいー!! 最高ー!! アプリ動かなかったけど、結構速かった気がするー!! という自分の達成感と、みんなは大丈夫だったかな?! という仲間への気持ち。

——またレースに出てみたいと思われますか?

いつか海外のマラソンに。いろんなコミュニティのメンバーたちと、旅ランがしたいです。

ベイカー恵利沙

モデル・スタイリスト・『ELLEgirl』 キュレーター。1989年生まれ。オレゴン州と千葉県育ち。モデルをしながら、2014年よりスタイリストとしても活動を開始。4度のフルマラソン完走経験を持つなど健康的なライフスタイルも支持を集めている。

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