Menu

PEOPLE / INTERVIEW湘南国際マラソン2016の振り返り-INTERVIEW / 四本 晶(『Rega』ギタリスト)四本 晶

  • インタビュー
  • TEXT BY Yuka Niimi  PHOTO BY Takashi Imai

2016年12月4日(日)に開催された『湘南国際マラソン2016』。『NBRC』から出場したメンバーの、レース前とレース後の率直な気持ちを訊いた。

_7d88520r

いつも通りの気持ちで

ふたり目は、インストゥルメンタルバンド『Rega』のギタリスト、四本晶。高校時代は部活をしていたことから、運動していないとモヤモヤしてしまうほど。週に1、2回はコンスタントに走るそうだ。この秋には、プライベートでも交流のある『sawagi』のnicoが結成したコミュニティ『RUM RUN CLUB』に加入。ともにフルマラソンへ挑戦することになった。

彼のランに欠かせないものは、やはり音楽。聴く曲によって、気持ちが奮い立ったり、和らいだり。音楽を聴いて自分の世界に浸ると、苦しさを忘れ、リラックスして走ることができるという。

_dts4031r

レース前の心配事は、少し足を痛めたこと。11月に入り、初めてのフルマラソンへの不安から、急激に走る量を増やしてしまったのだとか。そこでレース1週間前は、断酒と練習を一切しないことを決めた。「特別なことをするとレースを意識しすぎて緊張してしまいそうだったので、この2つ以外は、ふだん通りの生活を送ることを心がけました」。

「タイムは二の次。会場の雰囲気を存分に味わい、楽しみたいと思っていました」とも話していた四本。『湘南国際マラソン』当日は、どんな様子だったのだろう。

_dts4632r

レースを終えて

——いつも通りを心がけられたそうですが、レース当日の朝、どんな気持ちで目覚めましたか?

期待と不安。ワクワクとドキドキ。前日から抱いていた2つの気持ちが、当日の朝、一気に現実味を帯びてきて、緊張気味の朝を迎えた気がします。

——その気持ちを奮い立たせたり和らげたり盛り上げたりするために、取り組んだことや意識したことはありますか?

走る時のエネルギーになると聞いたので、前日は炭水化物を多めに摂りました。あとは、辛い時でもリラックスできるように、寝る前はレースをイメージしてiPodのプレイリストを作成。ケガ予防と完走に向けて、当日の朝は起きてからストレッチをしっかりやりました。

——スタートラインについたとき、どんな気持ちでしたか?

不思議なことに不安は完全に消えていて、楽しみだけが残りました。チームで一緒に走るメンバーが一緒にいてくれたからかもしれません。メンバーと話すことによってリラックスできたと思います。そして、ただ自分のペースを保って走り切ろう。そう思いながらスタートを待っていました。

_dts4854r

——走っている最中に印象に残っているシーンを聞かせてください

スタート直後。閉鎖された道路を大勢の人たちと共に走るという非現実感と、その人たちが沿道から声援を受けながら、ひとつの目標に向かって走って行くという光景がとてもピースフルで、強く印象に残っています。人生初の公式マラソン大会。これがマラソンか……と、しみじみ思い耽っていました。ゆったりとした湘南の海を見ながら走るのもとても気持ち良かったです。そんな楽しむ余裕も、20km付近で完全にかき消されましたが(笑)。

——途中、脚が痛みはじめたと伺いました

はい。20km付近で右足、30km付近で両足に痛みがきて、かなりきつかったです。でも、仲間の存在があって、完走できました。

——コミュニティや仲間など、知っている顔と出場したことで感じた気持ちを聞かせてください

おそらく一人では、あのレース中の忍耐力と達成感は得られなかった思います。仲間がいたから頑張れる。また、その達成感を仲間と共有できたことで、レース後の完走の喜びが倍増したと思います。メンバーの前を走っているのが分かっていたので、負けたくない気持ちもあったと思います。孤独に走っているにも関わらず、仲間を意識していたのはおもしろい体験でした。

——仲間の存在が大きかったようですが、走っている最中に力をくれたものは?

レース序盤は聞いている音楽が力をくれました。湘南の風景に音楽がリンクして、いつも通り、走る楽しみを音楽が与えてくれました。終盤きつくなってきた時は、音楽よりも、沿道にいた見ず知らずの人たちの応援の方にとても励まされました。でも、何にも増して、顔を知っているひとの応援がいちばん力を与えてくれましたね。ダイレクトに自分に響いてくる声援が、痛みや辛さを不思議と忘れさせてくれました

——ゴールしたときの気持ちを聞かせてください

まず、安堵感と達成感。その後、42.195㎞、4時間45分という長い距離と時間を、本当に走り続けられたのだという驚き。沿道で応援してくれた仲間、そして、続々とゴールしてくる仲間と共有した完走の喜びは、今までの人生で感じたことのないものだったし、決して忘れられないものになりました。

——またレースに出てみたいと思われますか ?

またあの感動を味わいたいと思っています。海外の大会にも出てみたいです。世界中の人たちと走る楽しみ、喜びを分かち合ってみたいです。アスファルトではなく、自然の中を走る大会? そんなものがあるのかどうかも分からないのですが、そういった大会にも、今と同じチームのメンバーで出てみたいと思っています。

_dts4845r
四本 晶

インストゥルメンタルバンド『Rega』のギタリスト。 高校時代は部活をしていたため、運動していないとモヤモヤしてしまう。週1、2回はコンスタントに走る日々。

BACK TO INDEX