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PEOPLE / COLUMNニューヨーク発、ランニングコミュニティが拡げる枝葉(後編)

  • コラム
  • TEXT BY Yuka Niimi  PHOTO BY
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米ニューヨークでnew balanceが関わるランニングコミュニティといえば、『NEW YORK ROAD RUNNERS(以下、『NYRR』)』の存在も忘れてはならない。その発足は1958年。地域のランニングクラブとして活動を開始し、いまや約6万人もの会員を抱える、巨大なランニング団体だ。

彼らが主催するレースの一つが、new balanceがサポートしている『Airbnb Brooklyn Half』。全米最大規模のハーフマラソンで、ブルックリンミュージアムを起点にプロスペクトパークを1周し、コニーアイランドビーチまで21.0975km。折り返しがなく走りやすい1WAYコースに定評のある、ヒップなローカルレースだ。36年もの歴史をもち、約2万7000人が参加した2016年も、先着順のエントリーは1時間以内で完売してしまったという。

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new balanceは2015年、『NYRR』とパートナー契約を結び、2016年から『Airbnb Brooklyn Half』でのシューズとアパレルのオフィシャルスポンサーへ。さらに、市内で開催される2レースのタイトルスポンサーにもなり、2017年からは『NYRR』が主催する全レースを通年でサポート。加えて、全てのレースで出場選手にTシャツを提供するという(これは『NYRR』では初めての試みなのだそう)。

『NYRR』が、一塊の非営利団体で終わらなかった理由——それは、地元を始めとする多くの人々の生活に、いかにランニングを根付かせるか。そして、ランニングは社会に対して、一体何ができるのか——。走ることを愛し、考え抜く姿勢を貫き、その結果多くの仲間が共感したためだろう。『NYRR』 のマイケル・キャピラソ社長兼CEO(最高経営責任者)は、こんな言葉を残している。「我々がnew balanceと全面的かつ複数年にわたる契約を結んだのは、“ランニングがコミュニティを作り、人生を育てる”という信念を同じくするからだ」。

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レース運営に加え、ランナーが集う場作りに向けても協力している両者。2016年中にはコロンバスサークル付近に650㎡のランニングセンターを建設。トレーニング環境を提供するとともに、レースの受付などランサービスのハブにする予定だという。

“走ること”は、人生をより充実させるものになりうる。その可能性の種を発芽し、根付かせ、広く枝葉を伸ばすための土壌が、ランニングコミュニティなのではないだろうか。彼らが育み始めたそのいぶきは、これからますます力強いものになっていく。

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