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PEOPLE / INTERVIEWそれぞれの日常を分かち合い、広げる(前編)小林修人

  • インタビュー
  • TEXT BY Sakura Sugawara  PHOTO BY Chihiro Ishino

カフェでマネージャーを務める小林修人とランの結びつきは、とてもネイティブだ。トライアスロンをしていた叔父が、毎朝ランニングで通勤している姿を見て、“走ること”を日常ととらえたのが小学校低学年のころ。

「僕はずっとサッカーをやっていたんですが、中高時代も部活が終わったあとに走っていました。少し練習が足りないと思ったら、川沿いでジョグ。大学時代も飲み会の翌日は走る。ランは、意識をしたこともないほど継続的に、ずっとしていることです」。

小さなころから、まるで呼吸をするように走っていた。ペースのコントロールなんて考えない。気持ちがいいスピードに、ただ身を委ねていく。息が上がる、少し手前。ランナーズ・ハイに差し掛かる感覚が好きだった。

社会人になって多忙を極め、わずかにランと離れた時期があったものの、すぐにまた走り出す。たとえば、フットサルはメンバーと時間を合わせなくてはならない。サーフィンはいい波を待つ必要がある。自分のペースで好きなだけ、好きなときにできるランが、さらに好ましくなっていく。

「いまもまた忙しくなりつつあるので、走れるときにまとめてロングランをしています。週に2~3回、10キロ程度。何度かの大会を経て、4分20秒くらいが自分の気持ちいいペースだと知りました」。

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それだけ当たり前に走っていた彼が、あえてフルマラソンに挑戦したのは、ほんの好奇心からだった。26歳のころ、河口湖の大会に出走。気の向くままスピーディーに走り続けたが、30キロあたりで失速し、2時間58分でゴールした。走っていて立ち止まったのは、小林にとって初めての経験だったという。それが悔しくて、面白くて、もう一回やってみたくなった。以降は年1回のペースで、これまでに5回のフルマラソンを『湘南国際マラソン』などで走っている。

「言うなればフルマラソンは、そのときの体力や調子を見る基準。ちゃんとトレーニングをしていればそれなりの結果が出るし、難しいなって自覚があるときはやっぱりだめです。だけど、タイムがどうこうより、走りきる気持ちよさや達成感に重きを置いている気がします。そこに、記録がついてくるだけのこと」。

小林修人

1984年生まれ。アパレル業界を経て、2013年に茅ヶ崎でコーヒースタンド『iki ESPRESSO』を開店。現在は清澄白河に拠点を移し、新しい『iki ESPRESSO』を運営している。神奈川県茅ヶ崎市在住で、日頃から湘南周辺をラン。『湘南国際マラソン』には毎年挑戦するサブ3の常連。ベストタイムは2時間54分49秒。

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