


ベアフットランニングコンセプト「NB minimus」のトレイルシューズ「MT10」。このシューズはルックスだけでも他のランニングシューズとは一線を画しています。薄いアウトソールと ミッドソール、インソールはありません。アッパーは非常にフレキシブルで、サポートと呼べるものは甲とヒールの黒いベルト部分くらいですが、それも軽く押 さえる程度のものです。足入れをしてみると、まず感じるのはつま先から踵までのフラット感です。つま先に対して踵が4mmしか高くないので、ほぼ平らな印 象を受けました。そして、人間の足型に近いオブリーク形状のラストを採用しているため、つま先周辺が窮屈になる感じもありません。軽さも特筆すべき点です。
ロー ドを走ってみると、やはりランニングシューズとはまったく違って、裸足に近い感覚です。ニューバランスが提唱しているように、ミッドフットによる着地がベ ストです。アウトソールがやわらかいためか、見た目よりはダイレクトに衝撃を受ける感じではありませんでした。アーチサポートもなく、アッパーがフレキシ ブルなので足がより自由に動きます。シューズのサポートがあればあるほど足は楽をしている、というのが実感できます。人によっては甲の部分のホールドがき つく感じるかもしれませんが、この部分は履いているうちに馴染んできますので、あまり気にする必要はないと思います。
トレイルに行ってみると、通常のシューズよりも細かな凹凸を足へ伝えるのがよく判ります。ソールが薄くて凹凸を感じやすいせいで、急な登りや下りで、無意識 に足の指が地面をつかもうとする動きをしていました。これも、ベアフットランニングの効果なのかもしれません。そんな快適な刺激も程度によります。ガレ場 や砂利道は人によっては足裏が痛くなるかもしれないので、注意が必要です。また、ぬかるんだ急斜面なども得意ではありません。それと、アッパーが柔らかい のとつま先の補強が少ないので、木の根や石などに足をぶつけないように気をつけたいです。あまりハードな条件ではなく良好なコンディションのトレイルでト レーニングを始めるのがお勧めです。今回は、トータルで3時間ほど走ってみましたが、やはり、ふくらはぎがいつもより張っていました。裸足で走ったときと 同じような筋肉の使い方をするためだと思われます。
「MT10」は、ベアフットランニングのコンセプトを取り入れて、走りの効率化を図り たいランナーが、そのファーストステップとして取り入れるためのシューズといえると思います。トレイルはもちろん、ロードも含めてトレーニング用のシュー ズとしてお勧めできるシューズです。